奇跡をあなたに
外は眩しくて、肌寒かった。


「望、どこ行くの?」

「昨日の幸が手当てしている間、外で散歩してたらいいもん見つけたんだよ。」


「いいもん?」


「まぁ見たら分かるから!」


「うん。」


そう言って望はゆっくり私を連れていってくれた。


望の背中はすごく大きくて、温かい。


そんな望にドキドキする私は変なのかな?


私はやっぱり望が好きなんだよね?


親友としてではなく、1人の男として。

そんな事を考えていると、望が立ち止まった。


......。


そこには、大きな滝があった。



言葉が出ないくらい、美しく見えるその滝。


「....望?」


「ん?すごいだろ?これ~(笑)」


「すごい!!!!滝だ。」


「滝だよ(笑)見たら分かるだろ~が」


「うん、なんか...なんてゆうか言葉に出ないくらいの景色なんてあるんだね。」


「そうだな~昨日見た時は夜だったからよく見えなかったんだけど、やっぱすげ~な!!」


「ありがとうッ望!」


「おぅッ」


望と私は滝の近くに腰をおろした。


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