奇跡をあなたに
「これ食え!」


望の手には、アルミホイルに包まれたお握りがあった。


「なに、これ....。」

「俺特製のお握りだよ!幸、朝から何も食べてないだろ?」


「うん...でもどうしたのこれ?」


「旅館の人に作らしてもらったんだよ~旅館の人いい人だよな~(笑)」


「えッ!?よく作らしてもらったね~」


「だろ(笑)俺が頼みこんだからな~」


「そうなんだ~ありがとう!」


「おぅッ食べてみろよ~」


「うん!」


私は望が作ってくれたお握りを一口食べてみた。

!?!?


「....ゴホッゴホッ....」


「幸、どうした?」


「望、塩入れすぎだよ!塩辛い~」


「まじ!?ごめんな~」


「でも、ありがとう!」


「おぅッ」


望が作ってくれたお握りは少し塩辛かったけど、望の気持ちが私には何よりも嬉しかった。

「そろそろ帰るか~」

「うん!また来たいね~」


「これたらいいなぁ~」


私逹はお握りを食べ、旅館に戻った。



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