奇跡をあなたに
旅館に帰ると、丁度自由行動に行っていた生徒が帰ってきた。


私は部屋に戻り、荷物をまとめた。


その時...香苗逹が部屋に入ってきた。


!?!?

香苗....


私はまた何かされるんじゃないかとビクビクしていた。


でも、香苗逹は荷物をまとめそのまま部屋を出ていった。


???


私は不思議に思ったけど、何もされなかった事に安心した。

望は私の体を心配し、部屋まで迎えに来て荷物をもってくれた。


そのままバスで空港に向かい、飛行機に乗り換え学校に戻った。


いろいろあったけど、望と前みたいに戻れてよかった。


でも、その分望をもっと好きになった自分がいた。


でも、気持ちを伝えるより今の友達関係の方が望ともっといられるのかな...なんて考えてた。


きっと、気持ちを伝えても望は困るだけだから。


気持ちを伝える事で望が私の側からいなくなるのは、例え自分が辛くても耐えられない...


それだけは絶対に嫌だった。


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