奇跡をあなたに
「幸~一緒だな(笑)」
「やったね~でも香苗もいるし...」
「気にするな(笑)俺がいるだろ?」
そう言って望は私の頭を撫でてくれた。
私はそんな望に笑顔で笑った。
私と望は教室に行き窓側の席に行った。
そこにはもう違う生徒で埋めつくされている。
その窓側に座っていた男子が望に話しかけてきた。
「市川~おはよ~」
「あぁ、てかお前らそこの席じゃないとだめか?」
「あ~市川がここがいんなら変わるけど....」
「まじで~サンキュー」
そう言って男子は望と席を変わった。
「なぁ~お前もそこの席じゃね~とだめか?」
望は自分の前の席の男子に話しかけた。
「あッ別に...」
「なら幸と変わってやってほしんだけど~」
「あッはい。」
望は怖い存在だから逆らう人なんていない。
でも、その男子が私の隣を通りすぎた時...
「チッうぜッ」
!?!
望には聞こえていなかったけど、私にははっきりと聞こえた。
舌打ちとうざいと言う言葉が...
でも、その言葉は望に言ったのんじゃなく、私に言ったんだとすぐ分かった。
その男子は私を横目で睨んでいたから...