奇跡をあなたに


「幸~一緒だな(笑)」

「やったね~でも香苗もいるし...」


「気にするな(笑)俺がいるだろ?」


そう言って望は私の頭を撫でてくれた。

私はそんな望に笑顔で笑った。


私と望は教室に行き窓側の席に行った。

そこにはもう違う生徒で埋めつくされている。

その窓側に座っていた男子が望に話しかけてきた。


「市川~おはよ~」


「あぁ、てかお前らそこの席じゃないとだめか?」


「あ~市川がここがいんなら変わるけど....」


「まじで~サンキュー」


そう言って男子は望と席を変わった。


「なぁ~お前もそこの席じゃね~とだめか?」


望は自分の前の席の男子に話しかけた。

「あッ別に...」


「なら幸と変わってやってほしんだけど~」


「あッはい。」


望は怖い存在だから逆らう人なんていない。


でも、その男子が私の隣を通りすぎた時...


「チッうぜッ」

!?!


望には聞こえていなかったけど、私にははっきりと聞こえた。


舌打ちとうざいと言う言葉が...


でも、その言葉は望に言ったのんじゃなく、私に言ったんだとすぐ分かった。


その男子は私を横目で睨んでいたから...


< 147 / 370 >

この作品をシェア

pagetop