奇跡をあなたに

次の日。

休憩時間。


｢あの！｣


昨日の後輩が教室にきた。


望に会いに来たんだと思い私は望に言った。


｢望？行ってあげなよ！｣


｢えｯでも昨日断ったしな～｣


｢ちゃんともう一回話してあげなよ？あの子今までの女子とは違うんじゃない？｣


｢わかったよ。｣


望は、私の言葉でその後輩のところへ行った。


なんで、そんな事を言ったのか自分でも分からない。


でも、あの子だけは何かが違った。


しかし、望はすぐ帰ってきた。


？？？


｢幸、あの子幸に話があるらしい...｣


｢えｯ？私？｣


｢うん｣


｢分かった。｣


私は不思議に思いながらもその後輩の所へ行った。


周りからは、その後輩の悪口ばかり。


｢どうして２年生の子が３年の教室にくるわけ？｣


｢望くんに会いにくるなんてありえない。｣


｢調子こいてんじゃね～よ！｣


後輩にもはっきりと聞こえていると思う。


でも、そんな言葉に泣きそうになりながらも、その子はたった１人で３年の教室に来た。