奇跡をあなたに
私はその子の所へ行き、校庭の庭の椅子まで連れていった。

正直、私に文句も言いに来たんだと思った。


望の近くにいるのは私だから...

私は何を言われてもいいと思った。


でも、それは違った....


「何?」


「あ、あの幸先輩すみませんでした。」


!?!?


えッ


私はビックリした。


後輩が私に謝るなんて...


しかも、敬語まで使うなんて...


初めての事だった。

「な、何が?」


「幸先輩も望先輩の事好きなんですよね?」


「.....ッ」


私は言葉つまった。

なんて答えればいいのか...分からなかった。


「いんです..答えなくても。幸先輩を呼んだのは、それを聞きたいわけじゃなくて...幸先輩を応援したくて!」


「えッ?」


「きっと望先輩も幸先輩の事好きなんだと思います。」


「なんで?」


「分かりますよ!見てたら...望先輩も幸先輩もすごく似合ってるし、お互い楽しそうですし!」


「私と望は友達なの、昨日望からも聞いたでしょ?」


「聞きました。でも、違うと思います!」

後輩がどうして、私を応援してくれるのか私には意味が分からなかった。



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