奇跡をあなたに
「ちょっと!何してんの?」


私が女子逹に言ったら、その子逹は私に言った。


「あんた、望先輩といつも一緒にいる女じゃん(笑)」


「その子に手出さないで!」


「はぁ?(笑)あんたもいじめられてるくせに何言ってんの~?後輩にもいじめられに来たわけ?(笑)」


「なんだって言えばいい!その子を離して!」


「幸先輩...」


奈々は私を見て一瞬安心したような顔をした。


こんな、情けない私なのに...奈々は私を見て安心してくれた。


「なら~、こいつの変わりになるならいいよ~(笑)」


「えッ?」


その子は新しいタバコに日をつけた。


「幸先輩!やめてください!」


私は思った。
自分にも人を守れるんじゃないかなって...


人の役に立てるかなって...


「わかった!ならこの子にはもう手出さないで!」


「いいよ~(笑)」


私は腕を差し出した。


だんだん近寄ってくるそのタバコに、私は恐怖を感じた。


その時...


「お前らなにしてんの?」


!?


「望先輩!?」


女子逹が一気に騒ぎだした。



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