奇跡をあなたに
「望?望は私の事大切だからいつも守ってくれるの?」


「はぁ?今さら何言ってんの?(笑)当たり前だろ~」


「そっか~ありがとう。」

そんな改めて望から言われてすごく嬉しかった。


だから私は次の日、初めて自分から奈々を呼び出した。


「ごめん、呼び出して!」


「いぇ、嬉しかったです。」


「今日はね、奈々に言いたい事があって...」


「なんですか?」


「奈々は..その...私の友達だからね!私が奈々の支えになるから!1人じゃないよ?」


「....先輩。」


奈々は下を向いて泣き出した。


「えッあッ嫌だった?」

奈々は首を振り私に泣きながら言った。

「そんな..グスッ.事ないです...グスッすごく嬉しくて。」


「なら良かった!辛い時はいつでも言って?頼りになるか分からないけど、できる事はなんだってするから!」


「本当に..グスッありがとうございます...。」


私は奈々の背中をさすり落ち着くのを待った。


思わず私は望と出会った頃の事を思い出していた。


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