奇跡をあなたに
奈々が落ち着き、私逹はまた話始めた。

「私、ずっと友達ほしくて...高校に入るまではいたんです。でも...高校に入るといじめにあっている事を知ると、皆離れていっちゃて...だから1人もいなかったんです。」


「そうだったんだ。私なんか小学校の時からいじめられてるよ?」


「本当ですか!?学校行ってたんですか?」


「うん...。」


「なんでですか?」


「ん~.....。」


私は言葉につまった。
どう説明するばいいのか...分からなかった。


「奈々はどうして学校くるの?」


奈々は堂々と言った。


「負けたくないからです。」


堂々言った奈々がとてもかっこよかった。


年下なのに、自分よりもしっかりしてて大人に見えた。


私は初めて、女友達ができた。


友達ができた事よりも、奈々が喜んでくれた事が私には嬉しかった。


でも、1つ問題があった...それは望の事だ。


私も望が好きだから。

1人の男として...


ずっと望を見てきた。


< 167 / 370 >

この作品をシェア

pagetop