奇跡をあなたに

奈々の思い

奈々と出会って2ヶ月がたとうとしていた。


7月。

暑い季節が近づいてきた。


私と奈々と望。


いつのまにか、三人でいる事が多かった。


私は放課後よく、奈々を河原へ連れていった。


河原は私にとって落ち着く場所だから、大切な奈々にもこの場所に来てほしかった。

だから、私と望と奈々で河原へ行った。

「幸先輩、こんなとこあったんですね~」


「でしょ~(笑)ここは私の唯一落ち着く場所なんだ~」


「えっそんな所私が来ていんですか?」


「当たり前じゃん!この場所は私のものじゃないしね(笑)」


「幸とかいつもここにくるもんな(笑)」


「望もくるじゃん!」

「そ―だったな~」


「幸先輩と望先輩やっぱり仲いんですね(笑)」


奈々は私と望を見て笑っていた。


「そりゃ当たり前だろ?俺ら友達だもんな?」


「え~そうだっけ?(笑)」


「うわぁ~ありえね~奴(笑)」


「嘘だよ(笑)私と奈々と望はずっと友達なんだからね~」


「そうだよ。奈々!俺らは友達なんだから!ずっとなッ」


「幸先輩...グスッ..望先輩...ありがと..グスッ...うございます。」


奈々は泣き虫だからすぐ泣いてしまう。


そんな所が女の子らしくて、いつも羨ましく思えた。


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