奇跡をあなたに
この河原でくだらない話を毎日してた。
笑いあって、ふざけあって毎日が本当に楽しくて...
「幸先輩、望先輩今日はそろそろ帰りますね~」
「あッうん!気を付けてね~てかその“幸先輩”ってやめてよ(笑)」
「でも、先輩だから...」
「“幸”でいいから!あと敬語はなし!!」
「あッはい。(笑)」
「じゃあ、さ、幸また明日...(笑)」
「奈々また明日!(笑)」
そんな日も過ぎて...
もう少しで夏休み。
「幸、奈々~夏休み遊びに行くか~」
望が私逹に言った。
「行きたい~」
私と奈々は、はしゃいでいた。
海行って、花火大会行って、私の家でパーティー。
そんな予定をいっぱい立てていた。
楽しみでワクワクして待ちきれないくらいに...。
でも、そんな楽しみにしていた予定も三人で過ごす事はできなかった。
夏休みに入る前にある事件が起きたから...。
取り返しのつかない、一生忘れない事が...
どうして気づいてあげられなかったんだろう...。
どうして、相談してくれなかったんだろう...。