奇跡をあなたに
夏休みまであと一週間。


私と望は教室で話していた。


「望~あと一週間で夏休み~」


「そ~だな~俺らは高校最後の夏休みだから思い出いっぱい作ろうな?」


「うん!いろんなとこ行こ~」


「おぅッ」


「望と奈々と私でねッ」


「楽しみだなッ(笑)」


そんな会話を毎日していた。


でも...


夏休み一週間前から奈々からメールもこないし、いつもの河原にもこない。


教室に見に行こうと思ったけど、私と望が行けばややこしい事になる。


奈々にも迷惑がかかると思ったから行かなかった。


奈々が学校に来ているのかさえ私と望には分からなかった。

そして、夏休みの3日前。


奈々から突然メールがきた。


♪~♪~♪


メール 奈々


私はそのメールをすぐ開いた。


【幸先輩、メール返してなくてごめんなさい。河原にもいかなくて...ちょっと風邪ひいててすぐ家に帰ってたんです。わざわざメールありがとうございした。】


私はすぐ奈々に返事を返した。


【奈々大丈夫?】


でも、それから奈々から返事はなかった....


電話もしたけど、奈々はうけなかった。


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