奇跡をあなたに

....えッ


私は自分の目を疑った。


その教室の1つの机には、花瓶がおいてあった。


私はまるで過去に戻った気がした。


体が震え、体に力が入らない。


立っとくだけでもしんどかった。


あの時...いじめられていた時はこんなに怖くはなかったのに....


でも、今は怖くて怖くてたまらなかった。


私はその場にいられなくて、保健室に行った。


なんで?


なんで花瓶が....?

この学校で最近亡くなった生徒なんて聞いた覚えはない。


私は自分の体の震えを止めるため一生懸命自分で自分の体を押さえた。


それでも震えは止まらない....



キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン


休憩の終わりのチャイム。


私は保健室の先生がいない事を知り教室に帰る事なく、そのまま保健室にいた。


しばらくして、やっと震えが止まった。


冷静になり、今さっきの事を考えていた。


どうして花瓶があったんだろう...


まるで、私と全く同じように机には雑草や花がおいてあった....


!?!


もしかして奈々!?

奈々が私と同じようにいじめられてるの!?



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