奇跡をあなたに


学校を出てすぐ奈々に電話をした。


それでも奈々はでない。


電話もでないからきっとメールも返さないと思ったけど、メールもしてみた。


でも返ってくる事はなかった...


河原!?


河原にいるかもしれない!


私はそう思い、河原へ走った。


私と望は河原へつき周りを見た。


でも、どこを見渡してもいない。


私は息つく間もなく学校に戻った。


そして、奈々の教室に向かった。


丁度休憩時間だから、私と望は教室の中まで入った。


「キャ―望先輩だぁ―」

「かっこいぃ―♪」


「なんであの女もいるわけ!?」


「何しにきたんだろう...」


そんな声が飛んでくる。


私は気にせず、ただ真っ直ぐに進んだ所....


それは、花瓶がおいてある机。


私は机の中を見た、でも机の中には何も入ってはいなかった。


私は近くの席の子に聞いた。


「ここの席誰!?」


「......。」


「誰なの!?」


「.....。」

その子は話そうとはしなかった。


その時だった...



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