奇跡をあなたに
そろそろ私も我慢の限界だった...


「先生!携帯そろそろお願いします!」


「仕方ない!返して...」


その時だった...

教頭先生が職員室に響くように言った。


「今警察から電話ありまして、2年B組の渡辺奈々がビルの屋上から転落したらしいです...先生逹緊急会議を開きます!会議室に集まって下さい!」


!?!?


渡辺奈々...奈々!?


私は先生から携帯を奪い、望の所へ走った。



「望!?奈々が....奈々が...。」


私は崩れ落ちるように体の力が入らずその場へしゃがみこんだ。


「大丈夫か?どうした?奈々がなんだよ!」


「奈々が...ビルの屋上から...転落したって。」


「まじかよ!奈々は?奈々は大丈夫なのか?」


「分からない。」


私はなんとか起き上がり、望と職員室に向かった。


でも、誰1人職員室にはいなく会議室に行った。


「すみません!開けてください!」

ドンッドンッドンッ


私は会議室のドアを叩きながら叫んだ。


< 181 / 370 >

この作品をシェア

pagetop