奇跡をあなたに

その時、会議室のドアが開いた。


「お前、うるさいぞ!会議中だ!」


「奈々、奈々は大丈夫なんですか!?」


「いいから帰りなさい!」


「教えて下さい!」


「無理だ!今日はとにかく帰るんだ!」


「奈々がどうなったくらい教えてくれよ!!」


望も必死になって先生に聞いていた。


そんな姿を見ても先生は教えてくれず、私逹を押し出した。


「ちょっと待って...ッ。」


先生はそのままドアを閉めてしまった。


私はどうしたらいいか分からなかった。

どこで飛び降りたのか...


どうして何も言ってくれなかったのか...


私と望は会議が終わるまで職員室にいた。


待つこと約二時間がたった。


ガチャッ

!?!


会議室のドアが開いた。


「先生!教えてください!」


「おぃ!教えろよ!」

望は会議室から出てきた先生を壁に押し付けた。


「なんだ!お前らは!!職員室からでなさい!」


その言葉で先生何人かで私逹は職員室からも出されてしまった...


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