奇跡をあなたに
体育館の中は人の多さでムシムシする。


生徒が全員集まり、先生がマイクを使って話始めた。


「え―今から終業式を始める。起立!」


私逹生徒は、その合図で立ち上がった。


「礼!」


そのあと、校歌を歌い校長先生の長い話が始まった。


立っている生徒には疲れて座り込む人もいた。


そんな生徒を先生は立たせにいく。


そんな中で私と望は奈々の事を一番に知りたかった。


校長先生の話がようやく終わりに近づいてきた。


「それでは終業式は終わります。」


その合図で生徒は一気に力が抜けたように座りだした。


「これから―緊急集会を始めます。」


その先生の言葉で生徒はざわめき始める。


「まじありえな―い!」


「この暑いのに―」


「2年生の女の子の事でしょ?」


「てか1年と3年には関係なくな―い?」


「まじ迷惑―!」


そんな言葉が周りから聞こえる。


1人の人間がビルから転落したのに、ほかの生徒は自分には関係ないと思っている...。


ここの生徒には感情はないの?


自分の事しか頭にない。


そう思った。


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