奇跡をあなたに
「―――ッ先生!どうゆッ―」
その時。
「おぃ!先生よ―どうゆう事だよ!!奈々は事故じゃない!いじめられてたんだよ!」
望が先生の胸ぐらを掴み怒鳴り始めた。
周りの先生は止め始める。
そんな姿を見た生徒も望を見て騒ぎだした。
「望くんがきれてる―すごッ」
「何ごと!?」
「やめなさい!市川くん!」
「やめろ!市川!!離しなさい!」
「うるせ―奈々の命はそんなもんかよ!一言で...一言で終わる命なのかよ!!」
「黙れ!いいから離しなさい!」
私はその言葉を聞いて、いてもたってもいられなかった。
私はマイクを持ち、叫んだ。
「黙れ!?」
その言葉で望も先生の手が止まった。
「あんたら先生は奈々の事を話してる間、生徒がうるさくても止めないくせに、望が正しい事言うと止めるわけ!?それでも先生なわけ!?」
自分でも何をしているか分からなかった。
ただ頭に血が登って勝手に体が動いた。
でも、恥ずかしいとも後悔したとも思わなかった。