奇跡をあなたに
私は泣いた。


泣いても泣いてもこの気持ちがなくなる事はなかった。


辛くて、悔しくて....


奈々を救えなかった自分自信に腹が立って仕方なかった。


もしかしたら救えたかもしれないのに....


奈々は私に助けを求めていたはず。


それに気付かなかったんだ。


私は自分の事しか考えていなかった。


奈々が友達になってくれて何より喜んだのは自分。


自分しか結局見てなかった....


奈々がいてくれるのが当たり前。


望がいてくれるのが当たり前。


そんな自分がどこかにいたんだ....


奈々の異変にも気付かず、私は本当に奈々の友達になれてた?


奈々にとって私はなんだったのかな?


何ヵ月しか一緒にはいられなかったけど、私には大切な仲間で友達だった。


それだけは胸を張って今でも言える。


たった1人の命を亡くす事は...たった1つの光を亡くす事。


その光は二度と光る事はない。



大事に大事その光を両手で支えないと消えるんだ。



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