奇跡をあなたに


「親御さんしか会えないかもしれないわね...入院じゃないから....。」


「先生!どうにかならない?」


先生は少し悩んで言ってくれた。

「――――ッ分かったわ!親御さんに連絡とるから待っててね!」



「先生ありがと」

「先生ありがとな!」


私と望はやっと奈々に会えると思った。


奈々の姿を見るまでは死んだなんて信じたくなかった。


例え、そうだとしても....奈々の姿を見たい。


もう一度見たい。


先生が電話をしにいって20分がたった。


ガラガラ


先生が戻ってきた。

「幸さん!市川くん!会えるわよ。」


!?!


「本当に!?!」


「本当よ!今から病院に送ってあげるから。車に乗りなさい!」


「先生ありがと。」


「私にはこんな事しかしてあげれないから...。」



そう言った先生は車を出しに行った。


私と望は車がくるまで外で待っていた。


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