奇跡をあなたに
おばあさんがゆっくりドアを開ける。
私と望はゆっくり中に入った。
そこにはベットの寝ている奈々がいた。
白い布が顔にはかけられている。
おばあさんは部屋から出て私と望と奈々三人にしてくれた。
「「......。」」
私と望は言葉がでない。
胸が苦しくて...
私は言葉より先に涙が溢れでた。
これが現実。
ここにいるのが奈々。
「幸?大丈夫か?」
「ねぇ....グスッ...奈々はなん...グスッ...で死んだの..グスッ..?」
「それは俺にも分からねぇ。」
「私じゃあ...グスッ..駄目だったのかな...グスッ..?」
「そんな事あるわけね―だろ?メール見たじゃね―か!奈々は幸が友達って言ってくれた事が本当に嬉しかったんだよ。」
「じゃあ.グスッ..なんで...なんで死だのよ..グスッ...。」
「いじめだ...辛かったんだよ。」
私は奈々の白い布をとって顔を見た。
白くて、冷たくて、アザだらけで...
顔にはガ―ゼが何枚も貼られていた。
私は....奈々の笑顔をもう一度見たかった。