奇跡をあなたに
奈々のいない夏休みを続けていた私逹は海に行く事もなく、花火をする事もなくただ毎日河原にいた。
そんなある日。
家にいた私。
~♪~♪~♪~♪~
携帯ではなく家の電話が鳴った。
誰だろう....
そう思いながら私は電話の受話器を手にした。
『もしもし。』
『幸さん?私、保健室の先生よ!』
先生から電話?
『先生!?どうしたんですか?』
『奈々さんのおばあさんから連絡があって、幸さんと市川くんに家に来てほしいらしいの!』
『家に?』
『そう!明日暇かしら?』
暇も何もいつも望と私は河原にいるから...
用事なんてない。
『はぃ...開いてます。』
『なら明日昼頃に、幸さんの家に迎えに行くから市川くんも呼んどいてくれる?』
『あっはい』
そう言って先生は電話を切った。
......?
なんなんだろう。
想像もつかない。
私はとりあえず望に明日の事を伝えた。