奇跡をあなたに
「私、諦めないから!」
そう言って去った女子は望を見るんじゃなく、私を睨みつけていった。
そのまま、望と河原へ行き話した。
「望?」
「何?」
「望は人を好きになった事ないの?」
「ね―な。幸はあるのか?」
「私もないよ―」
「俺ら似てるな(笑)」
「そ―だね(笑)望はなんで私を友達にしてくれたの?」
「わかんね―けど、友達になりたかったんだ。何回も聞きすぎ~」
「だって―(笑)」
そんな会話をしながら空を見た。
横にいる望を見ると、望は目をつぶり考えているようだった。
でも、その顔はとても綺麗でとてもかっこよかった。
そんな望にドキッっとした私はなんなのかな?
望と出会えて、友達になれて、本当によかったと思えた。
望は優しくて、ヒ―ロ―みたいで。
いつも私の側にいてくれる。
そんな望に私は毎日感謝していた。