奇跡をあなたに


私と望は階段を上り屋上へきた。


何もない屋上。


夏なのに、ここはとても冷えたように感じる...


「幸!ちょっとここで待っててな!」


「えッちょっと!!」


望が急に階段を下りどこかへ言ってしまった。


私は1人になり、屋上から下を見た。


とても高くて、足が震える。



こんなに怖いんだ。

奈々はこんな高いとこから落ちた。


私は見ている事ができず下に座った。


鞄中に入れていた奈々の日記を読むことにした。



でも、私は手にとったまま。


ただ呆然と座っていた。


私の頭の中で奈々の笑顔が浮かんだ。



あれは本当の笑顔だったのかな...。



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