奇跡をあなたに


そのいじめは、私が二年生にうけていたいじめとまったく一緒だった。



あのいじめは、本当に自分が死んだんじゃないかと思うくらい、周りは私を見てくれない。


恐怖でもあった。


死んだと本当に思うから...


そんな時、望と出会い私は変わった。


奈々はあの時、私がうけたいじめと同じ経験をしたんだ。


なんで?



なんで私と同じ事されたの?



私と望は言葉を失っていた。


望も私がいじめにあっていた事を知っているから...



このいじめの時、私は本当に辛かった。


生きているのか死んでいるのか分からないから、苦しかった。



誰かに気付いてほしくて...


誰かに助けてほしくて...


苦しくて、辛くて。

そんな毎日から抜け出したかった。


生きてる実感がほしかった。



きっと、奈々もそうだったと思う。


でも、私はそんな奈々を救えなかった。


支えてあげれなかった。



だから奈々は...この苦しさから抜け出すために、自分から命をたったんだ。


それほど私は奈々に何もしてあげれなかった。


何も....


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