奇跡をあなたに



奈々が亡くなった日。



7月19日。




今日は、おばあちゃんに別れを言って家を出た。
今日は最後に学校へ行く事にした。
でも、門に幸先輩と望先輩がいたから、私はそのまま帰った。今の私を見せれなかった。
家に帰ったらおばあちゃんはいなかった。よかった...
本当は幸先輩と望先輩と話たかった。
話を聞いてほしかった。
でも、二人に心配をかけたくない。
辛い、消えたい、もう死のう。
幸先輩に最後に電話をかけた。
でも、でなかった...授業中だからか。
最後だけどメールにした。
今日で、この日記も終わり。
誰かに気付いてもらえるかな。でも、おばあちゃんには気付いてほしくないな。きっとショックうけるから。
おばあちゃん、本当にごめんなさい。今までありがとう。
でも、もう生きていく勇気がなくなっちゃった。
幸先輩も望先輩も本当にごめんなさい。私は弱いから..命を捨てる事しかできなかった。
本当にありがとう。

さようなら



奈々の日記はこれで終わり。



死ぬ前に書いたんだ。


あの時、学校に来てた奈々に気付いてれば...


私、何してたんだろう....


門にいたのに。


あの時、見つけてたら...奈々は今も生きてた?



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