奇跡をあなたに

私と望は少しおばあさんと話して、家を出た。



そして近くの花屋に行き、花を買って屋上に行った。



私をおいた私は奈々に言った。



「ねぇ、奈々?今日奈々に手紙渡したから読んでね!」


望は隣で手を合わしていた。



「ねぇ、望?」



「何?」



「気になったんだけど―なんで奈々の手紙に封筒二通もおいたの?三通になったじゃん!!」


そう、望は奈々に二通の手紙を渡した。


不思議だったけど、その場では聞かなかった。


「あ―あれはな、友達として一通だろ?もう一通はラブレターだよ(笑)」



「はぁ?(笑)」


「まぁいいだろ(笑)恥ずかしいから」


「好きだったの?」


「あぁ、友達として大好きだった!」


「意味分かんない(笑)ラブレター渡したくせに―」


「ヤキモチか?(笑)」

「ち、違いますぅ~」


本当は少し奈々にヤキモチを焼いた自分がいた。




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