奇跡をあなたに

｢ねぇ、望～｣


｢ん～～？｣


｢香苗..。｣


｢香苗がどうした？｣

｢いゃ、なんでもない！｣


私も望に頼ってばっかりじゃだめだ！


そう思ったから香苗の事は言わなかった。


もう１つ望に相談したい事があったけど、自分だけでやりたいから、望には言わない事にした。



そう決めた。



｢なんだよ(笑)香苗が怖いか？｣



｢全然(笑)｣



｢そっか(笑)｣



｢うん！！｣



そして次の日。


決めていた事を実行する事にした。



休憩時間。



私は席を立った。



｢幸？どっかいくのか？｣



｢あっうん(笑)ちょいお手洗いに～～～｣



｢そっか！そりゃ俺もついていかれね～わ(笑)｣



｢はいはい(笑)じゃあ行ってくる～｣



｢おぅ！｣



私は望に嘘をついた。



私が本当に行きたかった所....



それは奈々の教室。

真実を確かめに...