奇跡をあなたに


「お前なんで、望くんとは話すのにうちらとは話さないわけ?てかいい気になりすぎだろ~お前に同情して望くんもつるんでんだよ!迷惑なの気付かないわけ?(笑)」


「......。」

迷惑なのは1番自分が分かってる。
でも、それでも友達と言ってくれた望を失うのが嫌だったし怖かった。

「もう、望くんに近寄るなよ!分かってんのか?」


「......。」


「なんでお前しゃべらないわけ!!」


その時1人の女子が私を殴った。

バシッ

痛ッ

その一発のあとから女子5人が私を囲み殴る、蹴るの繰り返し。


どうしたらいいか分からない私。


体育館裏だから望もきっと気付かない。

私は思った。
今まで望が助けてくれたけど、このままじゃ駄目だと。

だから私は変わろうと思った。

望にばっかり頼ったら駄目だから...
自分は自分で守らないと...
望を見てると、そう自然に思えるようになった。

「痛いんだけど!」

「わぁ~しゃべったよ~(笑)キモいんだけど~死ぬッ(笑)」

殴る、蹴るはエスカレートした。

その時、私の何かが切れた。



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