奇跡をあなたに
私は二年生の教室の前に来た。
周りはまたざわめき出す。
本当は怖い。
真実を知る事が。
でも、奈々のためにも知りたかった。
私は教室のドアを開けた。
いざ開けて見ると、生徒が私を見てくる。
どうしたらいいか分からない。
何から言えばいいのか....
「また来たよ(笑)」
「うぜ~」
「あいつも自殺すんじゃない?(笑)」
「うざい奴は消えればいんだよな~(笑)」
そんな言葉が私にとんでくる。
奈々が死んで、何も変わらない。
奈々はなんのために死んだの?
このクラス全員が奈々を殺した。
冷たい目で見る生徒の目は私を逆に強くした。
許さない。
そう思った。
奈々?
見ててね。
私は奈々の席言った。
今度は本当の意味でも花瓶がある。
でも、花瓶の花は枯れていた。
これがこのクラスが奈々に対する気持ち...。
奈々、辛かったね。