奇跡をあなたに



「だから?」


「はぁ?人殺しになってもいいのかよ!」


「私が人殺しならあんたも人殺しじゃないの?」


「うちらは、遊びだっただけだし!」


「なら私も...これ遊びだから!」


「はぁ?普通に違うじゃね―かよ!!」


「奈々は、あんた逹のせいで自殺をして命をたった...それがどうゆう意味か分かる?どんなに苦しかったか...」


「知るかよ!そんな事!」


「――――ッなら死ねば!」


私はもう何がなんだかわからずに花瓶の破片をその女子に向けた。



その時...


「おぃ!幸やめろ!」

「望!?」


望はその女子の変わりになって手首を切ってしまった。



「望!!なんで?なんでとめるの?奈々のためだよ?」


「ばかか!」


「えッ?」


「幸がこいつを殺したら、こいつらと同じになるだろ?どんなに憎くても人は殺したら駄目だ。これだって命だろ?幸がこいつを殺しても奈々は戻ってこないんだ。」


私は床にしゃがみこみ涙をこぼした。


奈々をいじめた女子も恐怖のあまり床にしゃがみこんでいた。



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