奇跡をあなたに


私は教室に望が戻っていると思い、そのまま教室に戻った。


でも、望はいない。

今までこんな事はなかった。


私は心配になり、教室を出た。


「おぃ!授業始まるぞ!」


私は先生の言葉を無視し、教室を飛びだした。


私はまた保健室に行き、望がいるか探した。


ガラガラ


「先生!望は?」


「幸さん...今さっき市川くんは教室に戻ったて言ったでしょ?」


「いないんです!」


「えッ?」


私はそのまま保健室を出て校庭の庭に行ってみた。


「ハァ ハァ いない。」


どこ行ったの?


望までいなくならないでよ....(泣)


私は思わず涙ぐんだ。


望までいなくなったら私...生きていけない。



私は教室に戻り、鞄があるか確かめた。


「何してたんだ!早く席に座りなさい!」


教室に入ると先生の怒鳴り声が飛んでくる。


生徒もざわめいていた。

でも、今はそれどころではない。


私は望の席に行き鞄があるか確かめた。


ない...。


望の鞄がない。


私は自分の鞄を持ち、教室を出た。



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