奇跡をあなたに
どのくらいの時間たったんだろう...
私は少し肌寒く感じ、目が覚めた。
ん?
寝ちゃったんだ...望は!?
そう思い起きてみると、望は河原の方に座っていた。
声をかけようと思ったけど、望の後ろ姿を見ると声をかけれなかった。
しばらく望を見ていると...
「幸(笑)何見てんの?」
望が私に気付いた。
「あっいや~別に(笑)」
「そっか(笑)」
「てか、なんで1人で河原に来るの!?心配したじゃん!!」
「ごめん!ごめん!」
「もぉ~~~~」
この時、私は望がいない事がどれだけ自分に不安を感じるか知った。
でも、望は私の側いる。
それだけで安心だった。
「ねぇ、今日ありがとね!」
「あぁ、幸こそ1人で行くなよな~」
「ごめん!だって...」
「だって?」
「私にも何かできるかなって...。」
「ばかか!それであんな事するのは正しくね~ぞ?」
「ごめん!」
「幸はな、俺の心の支えなんだよ。幸は十分に人の役立ってんだらな?」
「ありがとう...望。」
すごくすごく嬉しかった。
望のその言葉が。