奇跡をあなたに
周りを見ると泣いている子もいたし、ただ呆然と見ていた子もいた。
冷めた目で見たいた子もいた。
私はそれを見て教室を出た。
その後ろには望がついていてくれた。
私は教室に戻り席に座った。
ただ窓から外を見ていた。
奈々、これでいいのかな?
奈々?ちゃんと泣けた?
ごめんね、今さら遅いのに...
でも、これが私の精一杯の気持ち。
奈々、会いたいよ...
会って謝りたい。
私は誰にもばれないように一粒の涙を流した。
唇を噛み締め悔しさと一緒に流した涙は一生忘れないと思った。
その日から私は強くなった。
奈々と出会って強くなった。
奈々が強かったから...私も強くなるって決めた。
だって、奈々が私に教えてくれたんだから...
奈々、ありがとう。