奇跡をあなたに


私は突然、望に言われて動揺した。


「私!?」


「あぁ、だって幸も俺と同じ高3じゃん(笑)」


「私は...いないよ!」


「そっか~(笑)まぁできたら困るけどな~」


えッ
困る?
私は少し期待してしまった。



「こ、困るって...?」


「だって幸に彼氏できたら俺1人になるし~河原に一緒にくる人いなくなるしな~」


なんだ...


「そうなんだぁ~ふぅ~ん。」


「なんだよ~その反応(笑)」


「別に...」


「あっそッ(笑)」


やっぱり...望は私の事、女として見てないんだ...辛いな。


好きなのに...


でも、望の側にいたい。



「まぁ、私も困るけど!!」


「なんだよそれ(笑)」


はぁ~望は何も分かってないや...


鈍いやつ。


でも、いつかは望にも彼女できちゃうんだよね。


その時、私は1人になるのかな?


やだな...


そう思うと不安でいっぱいだった。



< 253 / 370 >

この作品をシェア

pagetop