奇跡をあなたに
私は突然、望に言われて動揺した。
「私!?」
「あぁ、だって幸も俺と同じ高3じゃん(笑)」
「私は...いないよ!」
「そっか~(笑)まぁできたら困るけどな~」
えッ
困る?
私は少し期待してしまった。
「こ、困るって...?」
「だって幸に彼氏できたら俺1人になるし~河原に一緒にくる人いなくなるしな~」
なんだ...
「そうなんだぁ~ふぅ~ん。」
「なんだよ~その反応(笑)」
「別に...」
「あっそッ(笑)」
やっぱり...望は私の事、女として見てないんだ...辛いな。
好きなのに...
でも、望の側にいたい。
「まぁ、私も困るけど!!」
「なんだよそれ(笑)」
はぁ~望は何も分かってないや...
鈍いやつ。
でも、いつかは望にも彼女できちゃうんだよね。
その時、私は1人になるのかな?
やだな...
そう思うと不安でいっぱいだった。