奇跡をあなたに


次の日。



いつものように望と学校へ行った。


「望?」


「ん?」


「なんでもない...」


「なんだよ(笑)」


どうしても、昨日の事が聞きたかった。


でも、望の顔を見ると聞けない。


だって、笑っているから。


もし、昨日の事を聞いて望の笑顔が消えるなら私は聞かない。


だから私もいつも笑顔でいた。



望が大好きだから。


心の中でいつも思ってた。



望は私のことどう思っているか。


知りたいよ...


こんなに好きなのに。


友達のままなんて、本当は嫌だよ。


私じゃあダメなのかな。



私はそう思いながらも望といる時間だけは楽しく過ごした。


1人になると、望の事を考えて悩む。


人を好きになるなんて初めてだから...どうしたらいいか分からない。


いつもいつもただ、望の事を考えて、ドキドキしていた。


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