奇跡をあなたに


「望?違うの!私、騙されて....」


その時...

!?!?

女子全員が私に土下座をしてきた。

「ごめんなさい。私逹友達になりたくて...本当に許して?お願いだからもう殴らないでください。」

これほどまでに人間を怖いと思う事はない。


望はその場からいなくなった。


なんで?望、信じてくれないの?


私逹は友達じゃないの?


女子は望がいなくなった事には気付かず土下座を続けていた。

私は思わず涙ぐんだ。

望に信じてもらえなかった事。

何よりも悲しかった。

悲しい事なんて沢山経験したけど、この悲しさは涙が溢れるくらい悲しかった。

その時だった。


バシャ


「キャッ冷たい!なんなの?」



その土下座をする後ろには望がいた。


その手にはバケツを持っている。

望が女子に水をかけたんだ。


!?!望?

どうして?


「お前ら!幸になにした?殴ったのはお前らだろ!お前ら何1つケガしてね―のに幸はあんなにアザだらけじゃね―か!だいたい殴られても当たり前だろ!?許してもらえるわけね―じゃね―か!ふざけんな!」


望は私を信じてくれた。

そして、また私を助けてくれた。


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