奇跡をあなたに


どうしたんだろう...


望があんな言い方するなんて...


「なんでですか?」


「何が?」


「男女の関係に友情なんてありえないと思います!」


「それは、あんたが思う事だろ?」


「そうですけど..なら望先輩はこの人のことどう思ってるんですか?」


!?!


え~~~私が一番聞きたかった事を...今聞くわけ?


聞きたくても、聞けなかったのに...



「........。」


望は何も言わない。

やっぱり言いにくいのかな?


私は望の変わりに言った。


「男女の友情はあるよ!望と私は...友達だから!それ以上もそれ以下でもないから!」


「幸....。」

本当はこんな事言いたくなかった。でも...望の沈黙に耐えれなかった。
これでいんだよね?そう思い望の顔を見た。


でも...望は笑っていなかった。


ただ冷静にこう言った。


「聞いただろ?幸の言う通りだよ...」


「....ッ」


女子は何も言わず私逹の前を通りすぎた。


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