奇跡をあなたに
私と望は、そのうち話さなくなってきた。
そんな日が一ヶ月を過ぎた。
いつも望の隣にいるのに...話す事も望の笑顔を見る事もなくなった。
ちゃんとご飯食べてるのかな?
カップラ―メンばっかり食べてないかな?
私はいつもいつも心配だった。
でも日が立つにつれて、痩せているように見えた。
それに授業中よく抜け出す。
だから更に心配になる。
私は心配になり望に思いきって話しかけた。
「望....?」
「....。」
望は私を見て目を反らした。
「望?」
ガタ
!?
望....
望は席を立ち、教室から出ていった。
泣きそうになった。
ショックで...
辛くて...
望しか私にはいないから...
望にとって私はなんなのかな...
そんなにすぐ壊れる関係だったのかな?
私は望に何度も何度も助けてもらった。
そのお返しまだできてないのにな...
私は机にうつ伏せになり、涙をこらえた。