奇跡をあなたに
望の涙を見た日から私は望の事がもっと心配になった。
河原に行くと毎日望はいた。
いつもいつも上にある空だけを見て...
私はそんな望を見ている事しかできなかった。
そんな自分が情けなかった。
そんなある日。
今日は雨。
放課後傘をさして、河原に行った。
もちろん、望はいなかった。
いるわけないよね...こんな大雨なんだから。
私は家に帰った。
私は風呂に入り、テレビを見ていた。
はぁ~いいテレビないなぁ。
まだ雨降ってるかな?
私は窓から外を見た。
相変わらず雨は酷い。
私は部屋のカ―テンを閉めようとして下を見た。
.....?
!?!
望!?
そこには傘もさしていない望がいた。
ただ、私のマンションの前で立っていた。
なんで?
私は思わず外に出た。
ただそこにいる望に向かって走った。