奇跡をあなたに



望の涙を見た日から私は望の事がもっと心配になった。


河原に行くと毎日望はいた。


いつもいつも上にある空だけを見て...



私はそんな望を見ている事しかできなかった。


そんな自分が情けなかった。


そんなある日。


今日は雨。


放課後傘をさして、河原に行った。


もちろん、望はいなかった。


いるわけないよね...こんな大雨なんだから。


私は家に帰った。


私は風呂に入り、テレビを見ていた。



はぁ~いいテレビないなぁ。


まだ雨降ってるかな?


私は窓から外を見た。


相変わらず雨は酷い。


私は部屋のカ―テンを閉めようとして下を見た。


.....?


!?!


望!?


そこには傘もさしていない望がいた。


ただ、私のマンションの前で立っていた。


なんで?


私は思わず外に出た。


ただそこにいる望に向かって走った。




< 274 / 370 >

この作品をシェア

pagetop