奇跡をあなたに
「そぉなんだ(笑)望はやっぱりすごいね―正直望がいなくなった時は、信じてないんだって思った。ごめんなさい!」
「いいよッ!そんなん気にするなよ。幸は俺がいなくなってももう大丈夫だなッ(笑)」
えッ
「いなくなるって?」
「嘘だよ(笑)これからも俺達はずっと友達なッ♪てか親友だな♪」
「うんッ♪」
その時の、望の“俺がいなくなってももう大丈夫だな”って言葉に気付くのは、まだまだ先の事だったんだ。
この日。私が生まれて初めて、友達っていいなって思えた日だった。
友達は信じるものだと教えてくれた。
たった1人でもいい。
信頼できる友達がいる事は、何よりも幸せなんだね。
辛い時、苦しい時、いつも側にいてくれる友達は私にとって望しかいない。
大切にしたい。
そう思った。
ずっと、友達でいたい。
高校を卒業しても。
大人になっても。
歳をとっても。
ずっと続けばいいなって。
心からそう思えた。
それが“望”だった。