奇跡をあなたに

何も分からないまま10月を向かえた。



もう、苦しかった。

望に会えない事が...


ずっと望が隣にいると思ってたから。



いなくなるのは、考えられなかった。



毎日毎日河原で泣いた。


泣いても望は見つからないのに...



でも、こんな弱い私だから泣く事しかできなかった。



会いたいよ。


今すぐにでも...


“幸”って言ってほしい。


友達のままでもいいから。


私の前からいなくならないで...



お願い。



母さんも奈々も望もいなくなったら...私どうしたらいい?


どう生きていけばいいの?


1人じゃ生きる勇気ないよ。



怖いょ....望。



最後に望と会ったあの日。



追いかければよかった。



あのまま、行かせなければよかった。


何してんだろう...


分かってたのに...


追いかけないと...戻ってこないって。



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