奇跡をあなたに



私は教室に戻り考えた。


望は...最後に会った日の前から考えてたんだ。

もう、学校にこない事を...


先生は、望との約束をずっと守ってた。


私に言えない事ってなに?



先生には言えて私にはいえないの?


...望は私に何を言いたかったの?

あの日。

雨の中...なんで私の家の近くに来たの?


なんで...私を抱き締めてくれたの?


酷いょ...急にいなくなるなんて。


私はまた泣きそうになった。


でも、今日の放課後なにか分かるかもしれない...



でも、期待の反対には不安があった。


どんな真実を知るのか...


私の知らない望は、そこにはいるのかな...



知りたいようで...知りたくない。



でも、真実から逃げたら望ともう会えない。



そう思った。


だから、私は放課後保健室に向かった。


ガラガラ


「幸さん、来てくれたのね。」


「はい...」


「外で待っててくれる?」


コク


私は頷いて外に出た。


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