奇跡をあなたに

望の過去




私は次の日、学校を休んだ。



望の所に行くために...



学校に行っても勉強なんて頭に入らない。


私は支度をして、望がいる病院に行った。



望の部屋に近づくたびに、いろんな事が頭をよぎる。



私はまたドアの前に立っていた。



その時。


「あなた幸さん?」


....?



声が聞こえる方を向くと知らない女の人がいた。



「はぃ...。」


誰なんだろう...


その女の人が口を開いた。



「私は、望の母です。」


!?


「あっそうなんですか...」


「望からあなたの事聞いてるわよ?友達なんですってね。ありがとうね。」



「いゃ、私の方が本当に望くんにはお世話になってて...。」

望のお母さんは笑顔を見せてくれた。


望のお母さんは望と同じような笑顔をする。



親子だな...



そう思っていると...


「少し話さない?」


望のお母さんが言った。


「はい。」


私は返事をし、病院の外の庭に出た。




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