奇跡をあなたに


私は望のお母さんの話を聞いて泣いた。


ずっとずっと、望は私の側にいてくれた。


でも、望もきっと誰かに側にいてほしかっんだと思う。


なのに...


“俺が側にいるから”って...


いつもいつも笑顔でいてくれた。


私は自分の話ばかりして...


望の話は何一つ聞いてあげれなかった。


私は涙を拭き、お母さんに言った。


「私、望くんに支えてもらったんです!でも、今度は私が支えますから!
望くんがいなかったら...きっと私今生きてなかったかもしれません。私には望くんしかいないんです。」



「望はあなたと出会って本当によかったゎ。ありがとう..」


私はお母さんに笑顔を見せて、望に会いに行った。



望の事を知れてよかった。



望の辛さも苦しさも、私には分からないけど...望を支えたい。



望の側にいたい。


そう思った。



例え望が嫌がろうが何回でも望に会いにくる。


だって、私が会いたいから。



もう、後悔したくない。


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