奇跡をあなたに


12月29日。



望は少し元気になった。



私は、いつものように朝から望に会いに行った。

今日は二人だけのクリスマスをする。


「望―おはよ―。」


「おぅ!幸おはよ―!」


「今日二人だけのクリスマスだね♪」


「だな♪幸ごめんな―俺のせいでッ」


「何言ってんの!?クリスマスは、望が奇跡おこしたんだからね!こうして私の側で笑ってくれるだけで、私はいんだよ?」


「幸ありがとな...。」


望は私に笑顔を見してくれたから、だから私も望に笑顔を見せた。


「なぁ―幸、見ろよ!」


「ん?」


!?


望が出してくれたのはショ―トケ―キだった。


「望、これどうしたの?」


「母さんが作ってくれたんだよ!俺らのためにな♪」


「まじッ♪すごい嬉しい♪」


「一緒に食べようなッ」


「うん♪てか望のお母さんは?」


「もう帰ったよ(笑)今日は二人のクリスマスだろ?」


「そっか♪今度お礼言わないとね―」


私は望と過ごせるクリスマスがなによりも嬉しかった。


ずっと願ってたから。


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