奇跡をあなたに

私は望のために編んだマフラーを渡す事にした。


「望―これクリスマスプレゼント♪」


「まじ!?俺にくれんの?」


「うん♪気に入るか分かんないけど―」


「開けていい?」


「うん♪」



望はマフラーが入った袋を開けた。


「わぁ―マフラーじゃん♪」


「一応、私の手作りなんだよ?」


「まじッちょ―嬉しい♪」


「本当に?」


「本当だよ!俺まじ生きてて良かった!!」


「そんなに!?」


「当たり前だろ?」


「そっか(笑)良かった―」


望はマフラーを首に巻き付けた。


「温いよ!これからずっと使うからな♪」


「ずっとは無理でしょ(笑)」


「いゃ、来年も再来年もずっと使うよ!」


「いつかダメにるよ―(笑)」


「そん時は、また幸に編んでもらう―(笑)」


「仕方ないなぁ―(笑)」


望は本当に嬉しそうだった。


「なぁ―幸、俺からはさぁ―何もねんだよ...ごめん!」


「仕方ないよ―入院してるんだから―」


「あっでもな―」


そう言って望は、ベットの隣にある引き出しを開けた。



< 314 / 370 >

この作品をシェア

pagetop