奇跡をあなたに
私は望のために編んだマフラーを渡す事にした。
「望―これクリスマスプレゼント♪」
「まじ!?俺にくれんの?」
「うん♪気に入るか分かんないけど―」
「開けていい?」
「うん♪」
望はマフラーが入った袋を開けた。
「わぁ―マフラーじゃん♪」
「一応、私の手作りなんだよ?」
「まじッちょ―嬉しい♪」
「本当に?」
「本当だよ!俺まじ生きてて良かった!!」
「そんなに!?」
「当たり前だろ?」
「そっか(笑)良かった―」
望はマフラーを首に巻き付けた。
「温いよ!これからずっと使うからな♪」
「ずっとは無理でしょ(笑)」
「いゃ、来年も再来年もずっと使うよ!」
「いつかダメにるよ―(笑)」
「そん時は、また幸に編んでもらう―(笑)」
「仕方ないなぁ―(笑)」
望は本当に嬉しそうだった。
「なぁ―幸、俺からはさぁ―何もねんだよ...ごめん!」
「仕方ないよ―入院してるんだから―」
「あっでもな―」
そう言って望は、ベットの隣にある引き出しを開けた。