奇跡をあなたに
何かを一生懸命探している望。
「何してんの?」
「あっいや...ちょっと待ってな!」
望は、引き出しの中の物を全部出しだした。
「だから何探してんの?」
望は探す手を止めた。
「あッ―――クリスマスカ―ド幸に書いてたんだけど...ねんだよ...。」
....クリスマスカ―ド?
「クリスマスカ―ド ってこの事?」
私はクリスマスの日に、望のお母さんに貰ったクリスマスカ―ドを思いだし鞄から取り出した。
「....なんで幸持ってんの!?」
「えッ!?」望のお母さんが...渡してくれたけど。」
「いつ?」
「...クリスマスの日。」
「まじかよ―――なんで、母さんが渡すんだよ!ありえね―」
「.....。」
望はすごくショックみたいだった。
「見たか?」
「うん♪見た(笑)」
「うわぁ―はずッ(笑)」
「嬉しかったよ♪」
「ちゃんと退院したらマフラーのお返しするからな!!」
「ありがとう♪」
私達はその後、望のお母さんが作ってくれたケ―キを食べた。