奇跡をあなたに
そんな望の顔は少し悲しそうだった。
「幸、遅くなったけどさックリスマスプレゼント何がいい?」
「いいよ―別に(笑)」
「いゃ絶対するから!なんか女に買う事ね―からさッよく分からねんだよな―」
「なら、望に任せるよッ」
「まじで―難しいな―そいや、一昨年のクリスマス....いゃなんでもね―や(笑)」
.....?一昨年のクリスマス?
香苗と付き合ってた時。
「どうしたの?」
「いゃ―別に。まぁ考えとくなッ」
「分かった♪楽しみにしとくね―」
「おぅ、でも悩むからまだかかるかも...」
「全然いいよ♪」
「なら良かったよ。」
私と望は寝転び空を見た。
永遠に、このままだったらいいのにって...
願った。
永遠だと信じたかった。
ずっと、ずっと一緒にいられるって。
もし、これが夢なら一生覚めなくてもいいと思った。
この望といる時間が、何よりも幸せで暖かい気持ちになれたんだ。
だから、永遠を信じた。