奇跡をあなたに


次の日。


学校へ行くと周りは望を避ける。


でも、周りなんてどうでもいい。


次は私が望を守る。

そう思っていた休憩時間。


「なぁ―幸ちょっとトイレ行ってくるなッ」


「分かった。」


望はそう言って教室を出た。


それを見た女子が、私の所へ寄ってきた。


!??


「ねぇ―あんた達付き合ってんの?(笑)」


「てかあんたもエイズか検索したら?(笑)」


「もしかして―あんたに移されたとかだったりして―(笑)」


「てか、望くん学校辞めさせたら?ついでにあんたもやめたらいいじゃん?(笑)一緒にッ」


――――――ッ


私は我慢した。


望が帰って来た時に、喧嘩していたら...きっと自分のせいだと思うから。



「てか、一回死にかけたんならさ―学校くんなよみたいな(笑)」


「エイズってクラスに言って同情して欲しかったんじゃないの―?(笑)」


「逆に引くし―(笑)」

―――――ッ


もう、限界だった。


< 328 / 370 >

この作品をシェア

pagetop